北海道に夜間中学をつくる会」15回事務局会議


 「北海道に夜間中学をつくる会」は5月31日(土)、第15回事務局会議をエルプラザで開きました。議題は同月25日(日)の第2回定期総会の反省、今後の取り組みなどです。工藤共同代表、清水事務局長ほか、泉、井上(嘉)、井上(大)、白倉、境、工藤(朱)、丸山の9人が出席しました。


はじめに、工藤代表からいろいろな報告がありました。主なものは以下の通りです。


最後の問題について、対処方話し合いました。とりあえず、代表1人ではなく事務局として何人かでお会いして、つくる会事務局と共通の認識で活動してもらうよう説得を試みることにしました。


総会の反省は以下の通りです。

 井上(大)さんが、「スケジュールの問題がある。3月からの準備では厳しい。つくる会の三役がまず原案の責任を持ち、年が明けた時点でとりかかかるべきだ」と提案。工藤代表も「4、5月は遠友塾も忙しい時期。それを踏まえた上での作業を考える必要がある」と指摘。活動内容などは、日頃から書きとめ、いつでも使えるようにするほか、チラシなども会員向けや遠友塾生向けなど、いろいろ分けて作ることなどを含め、事務局として前倒しで作業を進めていくことを確認しました。


 また、これから忙しくなる活動へ向けて定例的に事務局会議を開く必要があるとの認識で一致。今後は遠友塾の全体会議前(午後4時―6時)に定例事務局会議を持つことにしました。場所は当面は男女共同参画の研究室です。


今後の取り組みについて。

 星園高校の教室・会議室の利用、学校施設利用の体験教室、市教委・学校長・つくる会の三者での協議、北教組や札教組への協力依頼などを一括論議しました。


 論議に先だって工藤代表から、遠友塾スタッフの小賀さんがK中学校の校長と話しあった内容が以下の通り報告されました。

 小賀さんは遠友塾の話をし、子どもたちにはこの時期の教育として、いろんな時代背景や家庭環境から学べなかった人たちのこと、どんな状況におかれても前向きで生きている人たちのことを知ってもらいたいことを伝えたところ、NHKが放送した「生活ほっとモーニング/もう一度学びたい」を校内放送できないものか「さっそく担当の先生と相談し検討してみる」と前向きに受けてもらえたそうです。また、ボランティアに会議室を貸すこともあるそうで、そのような形での利用は可能との話でした

 NHKの録画と、そこで紹介された伊藤フサ子さんの作文遠友塾HPのコピーなどを渡してきたそうで、今後の同校の意向を待つことになりますが、遠友塾事務局と相談しながら小賀さんの動きをサポートしていきたい。


今後の取り組みについての論議

工藤代表

  1.  星園高校の利用ついて回答がなかったので、大通り高校も抱き合わせで、土日とか夏休みの1回とか、使わせてもらうよう要求して行く

  2.  他の学校も校長や教職員との話し合いを進めたい。体験学習などを突破口としていきたい

泉さん

  1.  要望は週1回4クラスの授業ができるようぶつけて行く必要がある。市教委は専用と解釈して回答したのであり、要望の中身をはっきりさせることが大事だ。

  2.  前回、学校教育に支障の無い限り使えることは確認した。教室の空いている時間があることは明白で、月1回でも全クラスの授業を求めるべきだ。その確認を書面化しておくことが必要だ

井上(大)さん

  1.  中主査と一緒に詰めて行く段階にある。交渉のプロジェクトを設けて具体的に進んではどうか。

  2.  要望は書面にして最初から出していることであり、それに市教委は回答した。一歩でも進めたいとのことからの体験教室であり、学校長らとの交渉だ

泉さん

  1.  市教委は「いわゆる空き教室」としか言っていない。交渉の場できちんと4教室の要望を文書化して学校長に持っていくことが必要だ。

  2.  突破口の次に何をしたいのかを、きちっと書面で提示しておかないといけない


工藤代表

  1.  これからやるべきことは学校には遠友塾の存在を知ってもらい、学校の施設を貸してもらえるようお願いすることであり、市教委には一緒に具体的な日程を交渉してもらうことだ。その際、校長などには要望を文書化したものや、これまでの経緯を文書化したもので説明する


白倉さん

  1.  土日を使うとかはいずれもプロセスの話。究極は北海道にセンター校の役割をもった公立夜間中学校の設置という目標を忘れないように

  2.  また、民主党藤原幹事長が市教委と話し合っているので、そのこともふくめ今後の札幌市議会対応について話し合う必要がある

 いずれにしても、今後活動は忙しくなります。このため「つくる会」の三役と遠友塾からもメンバーを出してもらって、事務的処理をすることになりました。あくまでもスケジュール的な調整が主で、討議テーマは両事務局会議に諮ります。


 工藤代表が多忙なことや、今回市教委が3月の説明を正式回答と考えていたように、工藤代表に話せばすべて正式なものと勘違いされないよう、窓口は事務局長としました。今後、事務局長を通し交渉日程などを調整します。まず、星園高校と大通り高校の話し合いの場を設定することについて中主査と折衝します。


 文教委員の変更に伴い前委員への感謝の文書などは工藤代表が出すことにし、学校の空き教室の実態調査についての協力を、札教組へ持ちかけることについては白倉さんにお願いしました。


 なお、泉さんから、知人の先生を通じて、星園高校の先生方に協力をお願いしていることが報告されました。


次回の事務局会議は6月21日(土)です。