七飯養護学校の今西教諭 「自主夜間中学」来春開設へ準備
 戦争や家庭の事情、病気などで満足に義務教育を受けられなかった人を対象にした「自主夜間中学」を函館市内に開設しようと、七飯養護学校の今西隆人教諭(52)が準備を進めている。来年4月の開設を目指しており、入学希望者を募集中。高齢者向けのこうした取り組みは道南では初めて。今西教諭は「学ぶ喜びを皆で分かち合えれば」と話している。

 今西教諭は札幌市内の特別支援学級教員として務める傍ら、2000年から8年間、同市内の自主夜間中学「札幌遠友塾」のスタッフとして活動した。生徒の多くは70歳前後の高齢者。生き生きと学ぶ姿などから「逆に自分が教わったことが多い」と振り返る。

 こうした経験から今春の七飯への転任を機に、函館での開設を企画。同塾の許可をもらって「函館遠友塾」と名付けた。場所は函館市総合福祉センター(若松町33)の予定。

 対象は十分に義務教育を受けられなかった人で、年齢制限はない。授業は週1回、平日午後の2時間。3年間で中学1年生までの内容を学ぶ計画で、教科は国語、数学、英語、社会のほか、遠足なども行う。ひらがなや足し算、引き算など基礎から始め、無理のないペースで進める。

 入学試験はなく、費用は月額数百円程度の予定。運営は退職教員や学生など市民有志のボランティアスタッフが協力する。3年間通った生徒にはオリジナルの卒業証書が授与される。

 全国夜間中学校研究会(事務局・大坂)などによると、民間運営の自主夜間中学は全国で27校。道内では札幌のほか、4月に旭川でも開設した。今西教諭は「仲間と一緒に机を並べて勉強する喜びを味わってほしい」と話す。

 10月2日には同センターで入学希望者向けの説明会を開く。希望者は平日の午後6時以降に今西教諭(TEL080・5598・5608)へ。


update 2008/9/9 11:21
提供 -- 函館新聞社
http://www.ehako.com/news/news2008a/2978_index_msg.shtml