道内4校目・自主夜間中学 15−82歳の50人で開校 
北海道新聞 釧路 (05/10 07:38)


記念講演の後、自主夜間中学について意見を交わす見城さん(左から3人目)ら

 【釧路】不登校や戦争中に就学期を迎えたなど、さまざまな理由で十分に学習機会を得られなかった人たちが学び直す釧路自主夜間中学「くるかい」が九日開校し、釧路市内で記念講演会が開かれた。自主夜間中学としては札幌、旭川、函館に次いで道内四校目。

 学習希望者は十五歳から八十二歳まで約五十人に上り、活動を支えるボランティアは約四十人に。講演会では、東京で五十年近く夜間中学の教師を務め、映画「学校」のモデルにもなった見城慶和さん(71)が「自主夜間中学は、学びたいと願い続けた人たちが夢をかなえる場所」と語った。

 準備会世話役代表の添田祥史・道教育大釧路校講師は「予想を超える参加。期待に応えられるよう、共に学び合える場に育てていきたい」と話していた。授業は十二日から週一回行われ、授業料はなく、月五百円の教材費がかかる。

釧路自主夜間中学「くるかい」開校
2009年05月10日 釧路新聞

  釧路自主夜間中学「くるかい」の開校記念事業が9日、市生涯学習センターで行われ、正式に開校した。会場には約120人が訪れた。設立準備会代表世話人の添田祥史道教育大釧路校講師と賀根村伸子事務局長がそれぞれあいさつ。賀根村さんが「くるかい」の代表に就任した。映画「学校T」の主人公のモデルになった見城慶和氏が記念講演。見城氏は公立の夜間中学に43年勤め、現在は自主夜間中学「えんぴつの会」の代表。冒頭で、えんぴつの束と公立夜間中学時代に使っていた国語、算数、英語の教科書を「くるかい」に寄付し開校を祝った。