11月6日(火)道議会文教委員会 傍聴記録


公明党 佐藤英道道議質問


自主夜間中学への支援について


 私は先日、札幌遠友塾自主夜間中学を訪問し、関係者から活動内容などについて意見を伺ってまいりました。自主夜間中学は、元教員や主婦など約70人のボランティアスタッフが、毎月1,500円の受講料と賛助会員120人からの支援をもとに運営しており、週に一回ですが80人を超える方々が学んでおられるとのことでございました。教師役のスタッフなどは無報酬で、交通費にもならない一回150円の補助でやっているとのことであり、率直に申し上げて、良くやっているな、手弁当のような状況で頑張っているな、何かお手伝いできないものだろうか、といったような感想を強く持ちました。


さて、このような自主的に学びたいという人たちの学びの場としては、一般的に公民館やカルチャーセンターなどがその会場とされております。現に札幌遠友塾自主夜間中学も札幌市教育文化会館を学びの場としているのですが、この自主夜間中学で学ばれている方々は、何らかの事情で学校に通えなかったということからでしょうか、学校、それも教室で学びたいという希望も強くお持ちであると伺ってまいりました。部活動などが夜遅くまで行われている高校などもありますし、必ずしも公共交通機関が便利な空き教室ということにもならないのかなとも思いますが、もし、公立学校の空き教室などを自主夜間中学の会場として開放していただければ、減免いただいているといっても年間60万円近くかかっている会場使用料が軽減されるでしょうし、教材も置いておくことができるようになります。かからなくなった会場使用料を自主夜間中学の活動費に回すことも可能になります。このように自主的に学ぶ人たちに対して、道教委として支援できないのか伺います。


生涯学習推進局長答弁

 自主夜間中学が道内で一団体、札幌遠友塾が札幌市の支援をえて活動していることは承知しております。市町村においても、学習機会の充実のため道立学校の体育館、グランドなど季節の関係で開放しております。これからもますます生涯学習を充実し促進して行くためにも空き教室の開放を進めて参ります。


佐藤英道道議要望

 自主夜間中学は、過去に十分に学ぶ機会がなかった人たちなどに、学びの場を提供する目的で活動している団体です。学ぶ意欲を強く持ち続けてこられた方々の思い、その思いに応えようと頑張っているボランティアスタッフの気持ちを大切に考えていただき、来春、旭川市でも開設されるとの報道もありましたので、公立学校の空き教室などの開放といった支援について、積極的に対応していただきたいとお願いしておきます。

文責:飯塚