2006228日 札幌市議会 第1回定例会


小川勝美議員(共産党) 


 質問の第3は、夜間中学を継続するための会場の提供についてであります。

 札幌遠友塾自主夜間中学は、毎週水曜日、市民会館の会議室4部屋を使って授業を行っています。現在、受講生85名、スタッフ60名、合わせて約150名が利用しています。この夜間中学は、戦争や病気などの理由で学ぶことができなかった市民にとって貴重な教育の場であり、憲法で保障された義務教育を補う場でもあると考えます。1990年に始まり、昨年までに224人が卒業していますが、閉館によって夜間中学の継続が困難になることは明らかです。

 市長は、2003年の市長選の際に、関係者の公開質問状に対して、通学可能な場所にある市の公共施設を恒常的に使用できるよう、私が当選したならば、市長就任後、直ちに取り組みますと回答しています。市長は公約実現の立場から、しっかり責任を果たすべきと考えますが、今後の対処方針について伺います。

 以上で、私の質問のすべてを終わります。ご清聴ありがとうございました。(拍手)



市長(上田文雄) 


 次に、市民会館閉館に伴います諸問題についてお答えをいたします。

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 2点目の閉館後の市民活動への影響と代替措置についてでありますが、市民会館は芸術文化活動に加えまして、講演だとか集会など、さまざまなコミュニティ活動の拠点として数多くの市民に利用されている施設であり、それらの市民活動に対する閉館の影響は非常に大きいものと認識をいたしております。したがいまして、代替措置は不可欠であるというふうに認識をしておりますことから、ご指摘の点も含めまして、総合的に、また迅速に判断をしてまいりたいと考えているところであります。

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 3点目の夜間中学を継続するための会場の提供についてでありますが、札幌遠友塾自主夜間中学は、過去に学校で学ぶ機会がなかった人たちに学びの場を提供することを目的に活動している団体というふうに認識をしております。

 市民会館の会議室につきましては、ご指摘の団体を初め、多くの団体が継続的に利用しておりまして、その活動の場の確保につきましては、施設情報の収集や利用実態の把握に努め、緊急性や活動形態などを考慮しながら今後の対応を検討してまいりたいと考えているところでございます。

 私からは、以上でございます。