平成19年第2回予算特別委員会第2分科会


平成19年 予算特別委員会

第2回                会議録 第4号

北海道議会定例会  第2分科会

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平成19年7月4日(水曜日)

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出席委員      交代委員

 委員長

  角谷隆司君

 副委員長

  田村龍治君


  堀井 学君

  小野寺 秀君

  田島央一君

  道下大樹君

  勝部賢志君

  中司哲雄君

  布川義治君     蝦名大也君

  竹内英順君

  佐々木恵美子君

  稲津 久君

  金岩武吉君

  岩本剛人君     千葉英守君

  加藤唯勝君

出席分科委員外委員

  花岡ユリ子君

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出席説明員

   経済部長      渡辺 健君

   経済部参事監    成田一憲君

   経済部次長     原田富雄君

   観光のくにづくり  熱田洋子君

   推進局長

   商工局長      窪田 毅君

   産業立地推進局長  坂口 収君

   労働局長      清兼盛司君

   観光のくにづくり  遠藤憲治君

   推進局次長

   産業立地推進局   大谷謙一君

   次長

   労働局次長     秦 博美君

   総務課長      尾山一夫君

   総務課参事     山根康徳君

   観光のくにづくり  阿部啓二君

   推進局参事

   同         遠藤英一君

   同         宮川正四君

   資源エネルギー   嶋崎卓夫君

   課長

   資源エネルギー課  水上正一君

   参事

   兼産炭地域振興

   対策室長

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   教育長       吉田洋一君

   教育次長      平山和則君

   教育次長      白髭俊穂君

   兼教育職員監

   総務政策局長    倉島 宏君

   学校教育局長    穂積邦彦君

   生涯学習推進局長  塚崎和義君

   教育職員局長    巻渕雄二君

   新しい高校づくり  西村 守君

   推進室長

   総務課長      戸沢孝一君

   教育政策課長    金光謙一郎君

   教職員課長     秋山雅行君

   高校教育課長    辻 敏裕君

   義務教育課長    菅沼 肇君

   特別支援教育課長  内海敏江君

   学校安全・健康課長 佐藤憲次君

   生涯学習課長    宮内敏文君

   文化・スポーツ課長 小笠原久美子君

   給与課長      浜名浩二君

   新しい高校づくり  岸  豊君

   推進室参事

   同         黒田信彦君

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議会事務局職員出席者

   議事課主幹     高間 亨君

   議事課主査     宮岡孝博君

   同         数藤磯次君

   同         辻 堅也君

   同         山田 真君

   同         金子征史君

   同         我妻博彦君

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  午前10時4分開議


(花岡ユリ子委員)

 ぜひ、地元の声を十分に反映した結論を出していただくことを強く希望したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは次に、公立夜間中学に関する道教委の認識について伺いたいと思います。

 先日、北海道に夜間中学をつくる会の方が陳情に参りました。この会の推計によりますと、高齢者を中心にして、道内で10万人以上の人たちが義務教育を受けていない実情にあるというふうに聞いております。

 札幌市でボランティアで勉強を教えている団体が、夜間中学の設立を求めて陳情に来ましたが、道教委はこの問題をどのように認識されているのか、まず伺いたいと思います。


(角谷隆司委員長) 学校教育局長穂積邦彦君。


(穂積学校教育局長)

 公立中学校夜間学級、いわゆる夜間中学にかかわってでございますが、道教委といたしましては、学齢期において、戦争や家庭の事情、病気などの理由によりまして、義務教育未修了の方々がおられることにつきましては重く受けとめているところでございます。

 本年4月に道内180市町村を対象に実施いたしました、公立夜間中学の設置に関するアンケート調査の結果では、一つの市において設置の要望が寄せられているところでございます。


(花岡ユリ子委員)

 私は、教育がこれほど大きな力を持っているのだということを実感したことはありません。

 教育長は読んでいないかもしれませんけれども、ボランティアの人方の遠友塾というところで頑張っている78歳の女性の方が、勉強して、自分の一代記を書かれました。字を読むこともできなかった方がこれだけの文章を書くことができるというのは、個人の努力もあったかもしれないですけれども、ボランティアの人方がどれだけ力を尽くしたかということが読み取れる中身でした。ですから、こういう方が10万人も存在していることを放置してはいけないと思うのです。

 全国的には、夜間中学を持っている県もありますけれども、道はどのように考えているのか、伺っておきます。


(角谷隆司委員長) 義務教育課長菅沼肇君。


(菅沼義務教育課長)

 公立夜間中学の設置についてでありますが、公立夜間中学の設置につきましては、学校教育法施行令第25条により、設置者である市町村の権限により行うものとされており、他県におきましては、いずれも市区町村が設置しているところでございます。

 道教委といたしましては、このたび実施いたしましたアンケート調査の結果や、全国の夜間中学の取り組みなどについて、市町村教育委員会に対し情報提供するとともに、必要な指導助言に努めてまいりたいと考えているところでございます。


(花岡ユリ子委員) 

 指導助言ということですが、今頑張っているボランティアに頼るのではなくて、少なくとも、道として社会教育の一環として進めることを考えるべきだと思いますが、どうでしょうか。


(角谷隆司委員長) 生涯学習課長宮内敏文君。


(宮内生涯学習課長) 

 道教委の支援についてでありますが、これまでも、地域の方々のさまざまな学習ニーズに対しましては、市町村や民間教育事業者などと連携しながら、学習機会の充実等に取り組んでいるところであります。

 今回の、夜間中学を自主運営している団体の活動につきましては、札幌市の支援を得ながら、社会教育の一環として重要な活動をしていると考えているところでございます。

 道教委といたしましては、それぞれの地域における住民の方々の学習ニーズに応じて、より多くの方々に学ぶ機会が提供されるよう、引き続き、市町村に対しまして、社会教育に携わる指導者の養成、研修や、空き教室等、公共施設の有効活用などにつきまして働きかけをしてまいりたいと考えております。


(花岡ユリ子委員) 

 先ほども、有朋高校の活用について、千葉委員の方から別な活用の仕方が提案されましたけれども、今のボランティアの人方は場所がなかなか大変だと言っているわけですから、有朋高校を使ったらいいのじゃないかと私も提案しようと思ったのですけれども、道教委としてもそのくらい考えてもいいのではないか、このことを指摘しておきたいと思います。