札幌市教委と「北海道に夜間中学をつくる会」の話し合いが、3月28日(金)に持たれました。
出席者:
つくる会:工藤共同代表、泉、丸山
市教委:生涯学習推進課の岩井課長、木村推進係長、中克尋主査
今回の話し合いの趣旨について岩井課長は、4月異動で木村係長が市立病院の総務課へ移り、中主査が後を引き継ぐことになるが、この引き継ぎ時間がほとんどない。このため、これまでの交渉の経緯を含め、「つくる会」との関係を中主査に知ってもらうこと(事実上の引継ぎ)もあって、会からの要望に対する市教委の現況を話す場を今回持った、と説明しました。(中主査が係長に上がるのかは聞き逃しました)
木村係長は、空き教室として「つくる会」が要望した、地下鉄大通り駅から4駅以内、最低4教室を―との条件で調べた結果を報告しました。
対象とした調査は最寄の駅から約500メートルの範囲内で、小中校が17校、高校が2校(大通り高校、星園高校)該当しました。
しかし、小中校では生徒数の推計から予想される余裕教室も、市長公約のミニ児童会館計画、保健相談室の開設、複数教室教育への活用など、各校それぞれに計画があり、市民の文化活動へ一時的な開放はあっても、教室として専用的に使わせる現状にはない。
また、大通高校は学校教育に支障のない形で使わせるには、今の校舎では無理があるとし、結局、現状では空き教室の利用条件に合うものはなかったとの調査報告でした。
追加要望で出した星園高校については、
平成20年度で2教室が空くが、4教室をとの条件に合わない。
また、安定的、固定的な場所という要望からは、22年度に、所管が市教委を離れるので、その保証はできない。
継続利用の希望があることは所管部署(市民まちづくり局)に伝えてあるが、跡地利用は現状で白紙であり、他施設の建設や売却もありうる、との答えでした。
「つくる会」としては、
学びたい人がたくさんおり、なんとか応えていきたいが、教室が足りないし、財政的にも限界にあること。
星園高校に集まるようになったら、廃校になるまで、在校生との交流でいい結果も生まれるのではないか。
とにかく、遠友塾の生徒さんに一度は学校の校舎で学ばせてあげたいと、訴えました。
これに対し岩井課長は、
行政側からああすればとか、こうしたらなど意見を出すことは市民活動への干渉や規制につながりかねず、禁止されている、と話していました。
「つくる会」として、
個別的具体的に、ここでこうしたいと提案してくれたらキャッチボールしながら答えを出して行きたい、と話しました。
また、岩井課長は自分の感想との前置きで、
星園に限らず専用的でない使い方、夜間だけ週1日とか2日とか、あるいは教材などを置くだけの利用や、夏休み中に音楽や理科実験に教室を借りるなども可能かもしれないなどの助言をいただきました。
「つくる会」としても、
一気に専用的な教室利用は考えておらず、岩井課長のいうような考えをもっていること。
「つくる会」としても具体的なアイデアや要望を出していくが、学校の情報を持っている行政も、どのようにしたら教室利用ができるようになるか、取り組んで欲しい旨をお願いしました。
最後に、こうしたやり取りや市教委の考えが、遠友塾受講生に伝えられるよう、受講生を交えての話し合いを4、5月中にもってもらえるよう要請し、市教委も応じる旨の約束をしていただきました。
以上
文責:丸山、(管理人)