市議会文教委員会の近藤新委員(自民)に協力要請


 「北海道に夜間中学をつくる会」は6月13日(金)、この4月に札幌市議会文教委員会の新委員になった自民党の近藤和雄市議(豊平区)にお会いし、5項目要望への理解と、学校の空き教室提供などへの支援をお願いしました。

 「つくる会」からは工藤共同代表ほか、泉、境、丸山の4人が参加しました。


 札幌市議会には昨年11月に@札幌遠友塾への空き教室の提供と財政支援A札幌市に公立夜間中学校の設置―を求め陳情を出していますが、文教委員会で工藤代表が趣旨を陳述し、審査されたあと継続審議となっています。しかし、本年4月、文教委員が入れ替わったため、新しく委員になった各会派の市議と会い「つくる会」への協力をお願いするとともに、継続の委員にもあらためて協力をお願いしようと今回の機会をもちました。


 工藤代表は、陳情が文教委員会で審査され、自民党会派からも支援を受けていることにお礼を述べるとともに、継続審議となっていることへの懸念や、市教委が市中心部の空き教室を調べたが「提供できる教室はなかった」との回答であったことを説明しました。 しかし、要望に対する調査は、遠友塾の事情を説明せずに学校長および管理者へ聞き取りしたおざなりなものだったと、われわれは受けとめています。 今後、われわれと校長とが直接話し合う場を、市教委ともかかわって作るなかで、札幌遠友塾受講生のビデオを観てもらったり作文を読んでもらったりして、校長や教職員、さらにPTA会の理解を得る活動をしていきたい、と述べました。 そして、受講生は本当に学校の教室での勉強に夢をふくらませており、つくる会や遠友塾としては、土日や祝日や夏休みなど、月1回夜だけでも学校で授業をしたいこと、当面は星園高校と大通高校にしぼって要望するが、いずれ対象を他の学校にも広げて要望していく考えを述べ、近藤委員の協力を訴えました。

 

 近藤委員は、教室を貸せないというのは聞き方の問題もある。校長先生のハート次第で、利用は可能と思う。実際、私が関与している豊平地区では、南平岸のまちづくり会学校の児童と花いっぱい運動をしたり、パソコン教室に教室を借りたり、また「ヨサコイ」の練習に体育館を借りたりしている。チャリティーの時も学校の駐車場を借り、JAの収穫祭にはグラウンドを貸してもらった。確かに管理などの点から、部外者には貸したくないのが本音だろうが、志さえあれば校長先生も理解してくれるはずだ。これは市教委生涯学習部の問題ではないと思う。各学校(校長)の判断なので個別折衝で当たるべきだろう、と考えを述べられました。


 工藤代表は継続審議になっている陳情について、このまま行けば(次回選挙で)廃案になるのかを聞きました。 これに対して近藤委員は、「そうならないよう何らかの働きかけをしないと…。皆さんも、阿知良・新文教委委員長はじめ各委員にフットワークよろしく働きかけてほしい」と述べられました。 また、新委員は詳しい引き継ぎを受けていないことから、これまでの運動の経緯などが分かる資料の提供を求められましたので近く工藤代表が各種資料を届けることにしました。