第19回事務局会議
8月26日(火)、北海道教育会館にて第19回事務局会議を開きました。
出席者: 工藤共同代表、清水事務局長、白倉、泉、丸山 、森、工藤(朱)、井上(美)、飯塚、溝口
札幌市立高等学校教職員組合への要請報告
事務局会議に先立つ当日午後4時より 第15回執行委員会の席上、15分ほど時間を空けていただき当会への協力要請を行いました。
執行委員ら約20人が集まる中、お礼を述べて事務局員(工藤共同代表、清水事務局長、白倉、泉、丸山)を紹介。
先に配布してあった資料に沿って、遠友塾の設立の経緯や活動、戦争の犠牲になった受講生たちの生い立ち、道や市、教育委員会、議会など各方面への「つくる会」の要請活動などを説明。こうした活動への支援をお願いするとともに、札幌に公立夜間中学を設立する必要性を強く訴えました。また、遠友塾を紹介したNHKの「ほっとモーニング/もう一度学びたい」のDVDをお渡し、授業の見学に来てくれるよう要請しました。
時間がなく質疑応答はありませんでしたが、ほとんどが「夜間中学」を初めて耳にしたといった様子で、メモをとるなど熱心に話しを聞いてくれました。
8月18日(月)に行なった資生館小での補習授業についての感想や反省
じっくりクラスは泉さんが、おやつを囲んで和気あいあいだったこと、大きな画用紙に向陵中学校での授業風景をクレヨンで書いて楽しんだことを報告。共産党や市民ネットの市議らが見学にきていたが、はじめに昼食があり待たせてしまったのは気の毒だったと述べました。
1年生は森さんが、弁当を持ってきましょうと呼びかけたが、食べてきた人が多かったこと、授業では白倉さんが戦争と憲法、平和の問題について、身近な生活とのかかわりで話してくれたが、まわりの声が大きく、話題について受講生から意見などを聞き出せるまでにいかなかった、と述べました。
2年生は丸山が、受講生17人と参加が多く2つのグループに分けざるをえなかったため、一体感がやや薄くなった。それでも事前に補習で聞きたい点をまとめておいてほしいと伝えていたので、各自、思い思いの教科でスタッフと1対1で向き合い楽しく勉強できたことを報告。反省点として、弁当持参を再三呼びかけていたが、やはり「聞いていなかった」とか「学校で買えると思った」など徹底されていなかった。食べてくる人には待機のためのお菓子を用意したが、量が少なすぎたことなどをあげました。
3年生は工藤(朱)さんが、受講生の意向で昼食時間をとらず補習を行ない、前もって勉強したいところをあげてもらい、担当には必ず出てもらって対応してもらった。ひと部屋のため「周りがうるさくて勉強に集中できなかった」、「1時間では足りない」などの受講生の声があったことなどが話されました。
また森さんから、補習の中で、遠友塾で学ぶ1年生受講生の感想として、「毎週の勉強がとっても楽しみ」、「街を歩いていても、なんでも意識的に見るようになった」「自宅で机に向かって勉強ができるようになった」、「自宅で自然に歌を口ずさむようになった」など、うれしい報告がありました。
上記の点を踏まえ、
授業を行なうには資生館小のランチルームではスペースがなく適さない。
普段の授業では気づかないが、科目の理解におよんでいない受講生がおり、学期の終わりに補習授業を行うことが必要だ、との話しになりました。
また、今回の教室の試行利用において、授業の参加者数など、その日の全体数などの把握をしていなかったことを反省しました。
この後、飯塚さんから、8月25日(月)の二学期始まりに向陵中の佐藤校長にお礼を述べにいった際、逆に教室使用へのお礼を言われたとの報告がありました。
校長先生からは次のように言われました。
2学期の始まりの朝会で遠友塾の授業が行なわれたことを全生徒に報告した。
受講生の感謝の寄せ書きなどを2階の廊下に掲示した。
10月10日(金)に開校60周年記念の研究大会が同校であり、1年生道徳の授業で遠友塾を取り上げるので、是非見学にきてほしい。
今後の運動の進め方については、これから市教委と反省会を持ちますが、当会としては、教室の試行利用の成果や教室授業での受講生の喜び、向陵中の生徒さんたちの感想文に見られる良い影響などをもとに、向陵中で今後も教室を借りて勉強できないかを強く要望していくことで一致しました。そのために、遠友塾事務局との合同の話し合いをすすめて行くことといたしました。