第20回事務局会議まとめ
「北海道に夜間中学をつくる会」は9月20日(土)、北海道教育会館会議室で第20回事務局会議を開きました。
議題:
夏休み中の教室での試行授業を踏まえて、今後継続的に使わせてもらうため市教委との交渉をどう進めるか。
市教委が先に行なった北九州などの夜間中学の視察結果の情報公開などについて。
出席者:
工藤共同代表、清水事務局長、泉、飯塚、白倉、森、境、工藤(朱)、井上(美)、溝口、佐々木、丸山
工藤代表報告:
9月19日に向陵中の佐藤校長と会いました。10月10日(金)に向陵中開校60周年記念研究大会があり、道徳の授業で札幌遠友塾が取り上げられますが、代表に授業出席の依頼がきたための打ち合わせです。 −− 1年1組の道徳の公開授業で遠友塾の取り組みや向陵での授業を取材したビデオを子どもたちに見てもらい、感想や意見、質問に工藤さんが答える形で進むそうです。見学は自由で授業は午前11時からですが、30分前には来ていてほしいとのことです。
泉報告:
学校教室の試行使用を受け9月4日に市教委窓口と交渉してきました。当会側からの結果として、受講生の感動や感謝、学校側の深い配慮への感謝、向陵中の生徒たちからの感想文でもわかるように、遠友塾との関わりが良い影響を与えており、双方にメリットがあることなどを市教委に提示しました。
このため当会として、向陵中が今回の試行使用の延長に冬休みや卒業式にも使っていいといってくれているので是非使ってみたい、と伝えました。その上で、学校教室の長期的な使用に向け、向陵中の利用を申し入れました。
また、今回のお礼と今後の方向について話し合うために、受講生を含めた場を設けてほしいと、要望しました。これについては、上司と相談し後日連絡するとの回答を得ました。(断りの電話を9月19日にいただきました。)
市教委からは「今回、試行してみて何か要望はないか?」と聞かれたので、長期的な使用ができるとすれば、「はじめの会」ができる場所や教材などの保管場所がほしいと要望しました。
また、北九州や京都、広島への夜間中学視察の報告を求めたのに対し、市教委からは公文書なので情報公開の手続きを取るよう要求されましたので、当会として急ぎ対応します。
工藤代表:
来年から向陵中での授業を実現したい。
継続審議になっている陳情の審査を目指したい。
道内各地での自主夜間中学設立の動きを踏まえ、センター的な公立夜間中学設立へ取り組む。
今後の活動として:
向陵中学に絞って要望していくため、遠友塾の全体会議で同意を得るとともに受講生にも説明して了承を得ることといたします。
また、向陵中学の使用については、冬休み中の1月14日(水)に教室をお借りして授業をしたい事と、遠友塾3年生が希望すれば卒業式も同校で行ないたい旨、市教委に要望して行くこととしました。
清水事務局長から、次回の折衝は10月の第2週くらいに、と考えていることが報告されました。
全国夜間中学研究会の質問状に対する道教委の回答が漸く出されました。
工藤朱美さんから、「函館遠友塾」の報告がありました。
この春まで札幌で英語を担当し、七飯養護学校に異動した今西隆人さんが、来年4月からの開校を目指していることが道新の函館版と地元の函館新聞で紹介されました。当初募集は60歳以上に限定しましたが、ボランティア登録すれば60歳以上でも会場の函館市総合福祉センターが無料になると分かり、年齢制限を外しました。今西さんからの連絡だと、現在受講希望者が9人、ボランティア希望が15人いるとのことです。
10月2日に受講希望者への説明会を開きますが、札幌遠友塾の卒業生で函館から通っていた滝口教子さんが経験談を語ってくれるそうです。同15日にはスタッフの第1回ミーティングを予定。頃よく同25日に七飯で「こんばんは」の上映会があり、そこで今西さんが呼びかけを行なうことにもなったそうです。
今西さんの話では、福祉センターには調理室があるので月に1度くらいは、手作りで給食を出したいとのこと。「札幌で手伝えることがあれば、と協力を申し出てあります」とのことでした。
また、道新の8月27日の<いのちのメッセージ>に、小学1年で中退したことを生涯の悔いとし、小学校の卒業証書を手にしたいというヨシさん(仮名、70歳)のことが書かれており、朱美さんは筆者と連絡をとって遠友塾のことを話したそうです。筆者は札幌遠友塾も知っており、本人への連絡を約束してくれましたが、本人は経済的に苦しく奈井江から通うのは難しいだろうとの判断でした。まだ、本人からの連絡がなく残念ですとのことでした。
以上