11月18日(火)午前10時から札幌市立向陵中学校校長室において、札幌遠友塾が同校教室を来年4月から使用するにあたっての要件を話し合う第1回三者協議(札幌市教委、向陵中、札幌遠友塾)が行なわれました。
◇出席者
札幌市教委 : 伊藤・生涯学習推進課社会教育担当係長、中・同課主査
札幌市立向陵中 : 佐藤校長、小原教頭
札幌遠友塾 : 工藤代表、守田・丸山副代表
北海道に夜間中学をつくる会 : 清水事務局長、泉事務局次長
◇協議の経過
伊藤係長が三者協議を持つにいたった経緯を説明。
工藤代表が今回の回答にお礼を述べました。特に夏の試行使用の際にチャイムを鳴らしてくれた学校側の好意に深く感謝しました。また、市教委と向陵中学校に12月17日のクリスマス会への出席をお願いしました。
来年4月以降の教室使用とは別に冬休み中の1月14日(水)に教室を使わせてもらえないかをお聞きしたところ、佐藤校長は快く承諾してくださり、市教委にも了承していただきました。合わせて、その日の「はじめの会」に多目的教室も借りることができました。
なお、3月の遠友塾卒業式と春休み中の補習のための教室使用は、学校が年度末で多忙な事情を考慮して要望しないことを学校にお伝えしました。
協議ではまず、工藤代表が遠友塾の教室を使っての09年度授業日程、さらに教室を使わないクリスマス会行事、スタッフ会議や賛助会員発送物の袋詰め作業などは従来どおり教育文化会館を使うことを表明しました。
佐藤校長が示した学校の行事予定(三者懇談会、学校祭など)と遠友塾の授業日程とをすり合わせし、遠友塾の授業に教室を使える日と使えない日とが決められました。 →資料@
市教委からは、夏休み中や冬休み中は耐震改修工事の為に使えない(工事日程は来年に確定)こと、さらに水道やトイレ、暖房の故障などで当日になって突然使えなくなることがあるので了解してほしい、との話がありました。−− そのような緊急時には、遠友塾緊急連絡網で連絡しますので、ただちに工藤代表にお知らせいただくようお願いしました。
◇協議細目
市教委から出された学校の使用要件(案)は 資料Aの通りです。−−教材置き場とは別に、スタッフ用に1教室を加え、計7室の使用が提案されました。また、向陵中学校の入下校は正面玄関ではなく、すぐ右手にある別棟玄関を使用する事になりました。その玄関の段差については、市教委が車いすでも通れるスロープの設置を約束してくれました(学校施設担当の市教委総務部施設課も了解済み)。
受講生、スタッフ一同が授業前に集まる「はじめの会」に使う部屋については、佐藤校長から多目的室より別棟の格技室(柔道や剣道などの練習場)使用の提案がありました。−−多目的室は夜でもPTAなどの諸会議が入る事が多く、格技室だと夜はいつも空いていて気兼ねなく使える為。−−ただ部屋を見せていただいた結果、広さは十分ですが、椅子がなく毎回別の場所から運んで準備しなければならないこと、椅子を使わずに座ったり立ったりするのは高齢者に負担なこと、この1階と2階教室を車いすの人たちが何度も上がり下りすることは本人もそしてサポートするスタッフも大変なこと等を考慮して、学校側の配慮に感謝しながらも、当初の通り、「はじめの会」用としては教室と同じ2階にある多目的室を使わせてもらえるようお願いし、学校側が使用している日は「はじめの会」をやらないことにしました。
遠友塾の教材置き場に提案された部屋は学校の資材も置いてあり、その半分のスペースが借りられます。また、学校の空きロッカーを自由に使って良いとのことで、遠友塾の教材と合わせてもかなりのものが収容できます。この部屋をうまく整理、整頓すれば、少人数なら打ち合わせのスペースもとれそうなくらいです。遠友塾教材などの引越し日程は学校側と調整したうえ、4月初旬に行うことを考えています。
遠友塾が利用する日の学校施設は、遠友塾の自主管理となります。−−午後5時前に職員室で別棟玄関の鍵を受け取り、解錠して入校します。下校時は別棟玄関を施錠した後、鍵を新たに設置する「キーボックス」に投入します。
遠友塾として、鍵の受け取りメンバーは数人に固定する旨を伝えました。
駐車場については、空いているところを使えますが、学校開放で使う地区住民も多く結構混み合うとのことです。
使用料金については教室使用後の計算となり、それを一括払いにするかどうかは今後の協議となります。
今回の使用要件に含まれていない事項は次からの協議で取り決めていきます。
◇ 今協議では夏の教室試行利用の際に受講生から出された要望を協議しました。
洋式トイレ・障害者用トイレは備わっているとのことです。
階段に設置する昇降機あるいはエレベーターの設置は今のところ考えていなとのことでしたが、「これから障害をもった子どもたちが入学することもあろうし、学校にとってもよいことなので」と改善を要望をしました。
照明がやや暗かったことも改善をお願いしましたが、照明については佐藤校長から、学校施設の照度基準は満たしていることの説明がありました。
夏の暑さをしのぐため窓に網戸がほしいとの要望も上げました。
また、教職員の方、PTAの方、生徒たちにもお礼のあいさつをする機会を設けていただくようお願いしたところ、校長は快諾してくれました。−−2月20日(金)に職員会議と夜にPTAの実行委員会があるので、そこで紹介していただけることになりました。生徒たちには、遠友塾の学校での授業が定着し、生徒たちも慣れてからにすることになりました。
佐藤校長は来年4月で退職されますが、これら学校使用の引き継ぎについてはきちんと行う事を約束していただきました。
次回の三者協議は年明け1月19日の週を予定しています。
以上