第26回事務局会議
「北海道に夜間中学をつくる会」は3月28日(土)、北海道教育会館で第26回事務局会議を開きました。
出席者:工藤共同代表、清水事務局長、井上(嘉)、井上(大)、白倉、森、工藤(朱)、丸山
向陵中学校の教室使用について、工藤共同代表が同校と細部を打ち合わせてきた内容や、前回会議で宿題になった札幌自由が丘学園の亀貝一義理事長への共同代表依頼の件の報告、5月31日(日)の第3回定期総会へ向けた議案書の検討などを行いました。
はじめに工藤代表から、
3月26日に向陵中を訪れ、佐藤校長らとカギや昇降機(昇降機設置については、先の遠友塾の卒業式で市教委側から設置表明がありました)の扱いなど、細部の打ち合わせを行なったことが報告されました。遠友塾スタッフの小賀さんも同行し、3月で退職される佐藤校長にこれまでのご尽力にお礼を述べ、花束を贈ったとのことです。
その時の話で、退職に当たって佐藤校長に教え子たちが立派な絵を画いてくれたこと、また先生たちが、校長の子どもの頃の写真やこれまでに書いた文章、遠友塾との関わりの新聞掲載記事などで小冊子を作り、贈ってくれたことなどを知り、「とても慕われてきた先生」との思いを新たにした感想が述べられました。退職後は本郷新記念札幌彫刻美術館の館長を務められるそうです。
5月の総会での講演依頼の件では、「私の教師人生―札幌遠友塾を向陵中学校に向かえて」との仮題で30、40分程度をお願いしたところ、美術館側の都合を聞いたうえで、後日返事をいただけるとのことです。同館の了解さえあればやっていただける感触だったようです。
後任の校長は、これまでに特別支援学級など障がいを持った人の教育経験が長く、向陵中で教頭もやっていることや小原教頭の知り合いであることなど、遠友塾の活動をご理解いただける人のようです。
同校使用に当たってのカギ管理については、1個は授業日に遠友塾のカギ係(学校に9人の名簿を提出)に職員室で渡すものとし、東玄関(遠友塾用)と教材室、多目的室を同じカギで開けられるようにするとのことです。
また、玄関の開け閉めについていろいろなやり方があることから、遠友塾の授業が始まる前にカギ係が方法を教えてもらい、合わせて昇降機(すでに配置済み)の扱いの説明も受ける機会を、小原教頭にお願いしたとのことです。−−昇降機については同校でも経験がないので、業者を呼んでの説明となります。−−前回の3者協議で、3回目の協議は4月13日の週に日程を申し合わせていることから、カギの扱いの説明なども同時にできないかを、市教委にもお願いしたとのことです。
同教頭からは工藤・遠友塾代表に、4月7日の同校入学式への出席依頼があり受けましだが、その前に新校長へのあいさつをしておきたいので、教頭に新校長の都合を聞いてもらい、顔合わせの日をお願いしたとのことです。新校長には遠友塾の入学式に来てもらう予定です。
車いすについては玄関マットなどもあり、車輪の泥などを拭き取ってもらえれば、そのまま入校していいそうです(1台は同校に配置されている)。集団風邪などでの学級閉鎖の際は、飛沫感染は防げるので授業は可能、急病の措置は救急車を呼ぶ。AEDも設置してあるとのことです。
札幌市の交渉窓口担当者が変わります
また新年度、市教委交渉窓口の中主査が中央区役所にある統計関係の職場に、学校教育部の村岡係長も児童相談所に異動になります。中主査の後任は埋蔵文化センターから来るようです。担当が替わればあらためてあいさつ回りが必要です。
市議会関連
公明党が09年度の札幌市予算編成に当たり「市立夜間中学校を設置すること」を重点要望にあげたことで、前回、同党との連携を探る話になりました。このため工藤代表が市議会文教委委員会の谷沢委員長と接触しました。同党は市議会で質問もしており(出所?)、市側答弁は、配慮がなされるべきもの、他都市の取り組みなどの調査を進めている、修学機会の提供のあり方を調査検討していく、との内容です。
谷沢委員長らは1月に広島県の観音中と二葉中の2校の夜間中学を視察、8割方が外国から来た人だったことから、「札幌に開設された場合、同じようになるのだろうか」との質問を受けました。工藤さんは「外国の人は京阪神に集中しており学校も何十年もの歴史があり、沖縄や北海道と事情が違う。旭川や函館の受講希望者からしても日本人が中心になる。それに外国人、帰国者、不登校の人たちが加わる形だろう」と答え、今後も協力してやって行きたいと話したとのことです。予算要求の問題なので、他の党にも働きかけ運動を広げていきたいと述べました。
また同党は毎年1回、五百人規模のセミナー(昨年は「ひとり親家庭」、一昨年は「中国帰国者支援」、その前は「アイヌ民族支援」)を開いており、今年度は「夜間中学」をテーマにしたいと協力要請を受けました。こちらからも是非、とお願いしたとのことです。
なお文教委員も入れ替わっているようで(委員長は谷沢さんのまま)、あらためてあいさつ回りが必要です。
共同代表依頼の件では、
3月23日に亀貝理事長に会い要請したところ快諾を受けました。これまでもフリースクールとはいくつかクロスした交流があり、お互いこれを機会に発展させていきたいとのことです。
道内他地区の自主夜間中学について
4月15日に函館遠友塾の入学式、5月9日に釧路「くるかい」の開校式には工藤代表が出席する(遠友塾の了解が前提)こと、祝電も打つことにしました(函館は遠友塾の全体会議と重なりますが、「つくる会」は全道的支援を謳っており函館を優先する)。
祝電については前回も議論になりましたが、旭川を含め入学式、卒業式、周年記念式やイベントの際に毎回送るべきだとの意見が出ました。つながっているよ、との意思を示す貴重な意見であり、検討課題となりました。
「すべての人に義務教育を!
21世紀プラン」への意見提出の議題では、
既に意見調整のうえ提出されており、「つくる会」事務局と遠友塾事務局を併記、その代表として工藤さんの名前を記したことを確認しました。これに絡んで総会では、同プランや全国夜間中学校研究会との関係をきちんと理解してもらうことが大事だ、との認識で一致しました。
エルプラザの事務ブースについて、
先の使用説明会に出席した清水事務局長から報告がありました。使用ブースは遠友塾のブース(16番)をそのまま引き継ぎ、名前が変わります。 大事なのは使用記録で、どれくらい使われているかが1年ごと更新の判断材料となるので、ちょっとした作業や打ち合わせなどでフロアを使った場合でも、エルプラザに備えの記録簿に記入することを申し合わせました。
参考資料
総会の内容、式次第について
記念講演の順序を巡ってかなりのやり取りがありましたが、一応次のように決まりました。
09年度活動方針案は工藤代表が原案を作ります。
議長選出に当たって、昨年は事務局の一員が議長を担った(立候補がなく事務側で推薦した)ことに疑問が上がり、今総会では一般会員の中から議長を出すことを申し合わせました。
総会出欠、委任状送付について前回は、会誌「きぼうbR」も同封しました。今回同封する「bS」には、全道各地の自主夜間中学からの活動報告やメッセージの掲載を考えています。このため、4月20日くらいまでにいただけるよう、各担当窓口を通してお願いすることにしました。
今後のスケジュールは、4月24日(金)の夜(時間、場所未定。追って連絡)に議案などの最終チェックをする次回の事務局会議を開き、5月8日(金)午後6時半からはエルプラザの2階コーナーで会員への発送作業をします。
また、役員改選にあたり清水事務局長の後任についてはなお難航。時間切れもあって課題持ち越しになりました。「空席やむなし」の声も出ています。ただ、現状の事務局員内での解決には無理があり、今後、会員や協力者の事務局入りを積極的にして行こう、との話になりました。