45回北海道に夜間中学をつくる会 事務局会議(2010-04)


 8月10日(火)、午後6時半より第3回の事務局会議を開催しました。出席者は、工藤共同代表、泉事務局長、飯塚、井上(嘉)、工藤(朱)、小寺、境、篠原、白倉の10名です。


議題

1.第2回北海道自主夜間中学生活体験発表交流会の反省と次の交流集会について

2.札幌市議会各会派との話し合いの報告と今後の活動について

3.市民に向けての情宣活動(現在開設している都市以外での自主夜間中学開設に向けて)

4.その他


議題1について


 7月31日(土)午後1時半より開催。参加者は、名簿記録で69名です。

 案内文章での会場と実際が違い、あちらこちらと迷った人がいた不手際のおわび。本年2月に会場を確保していながら、会場の違いを開催直前まで知らず、事前に会場確認をしていなかったことの反省。

 また、案内文章を2,000枚作成したが、そのうち向陵中で配布予定の950枚は返却されそのまま使用せずに終わった。

 マスコミ関係者にも、2社のみに案内しただけで、結果どこからも取材にくることはなかった。

 そういう意味で反省すべきことは、市民向け情宣活動がまったく不足したことであった。

 せっかくの体験発表とその後の卒業生などの質疑内容がとても良かっただけに、一人でも多くの市民に夜間中学を知ってもらう機会をのがしたことになります。


 函館遠友塾や釧路「くるかい」からの発表者や支援者などからも、このような意義ある機会をつぎももちたいとの感想が述べられていました。

 

 釧路「くるかい」から、このような交流会は道内各自主夜間中が集まった実行委員会によって開催したら良いのではとの提案がされています。その意味するところは、各自主夜間中が主体的に取り組み、また受講生や学習者さんなどの発表を授業実情にあわせておこなうことができるようになるのでは、ということだと思われます。

 さらに、函館から、次回は函館市でやりたいとの希望が寄せられました。このような意見を含めて、10月頃をめどに各自主夜間中学に集まってもらい、今回の反省などを踏まえて、次回どのような内容の交流会にするか、意見交換をしそれぞれの認識を一致させて開催できようにすることを話し合いました。

 9月事務局会議に、その呼びかけ文の素案を提出し文案の検討をおこないます。

 今交流会の記録誌作成もテープ起こしがおこなわれておりますので、ふりがな振りをして、印刷を9月末までにおこなうことにしました。


議題2について


 臨時事務局会議(7月26日)のまとめで報告したように、20081127日文教委員会に付託された「義務教育を受ける機会が実質的に得られていない人たちへの修学保障を求める陳情」が、来年3月をもって「審議未了廃案」なります。

 そのうち、要旨1の「札幌遠友塾自主夜間中学に対する学校教室の提供と財政的支援を求めます」について、学校教室の提供は向陵中学校を利用できるようになり、その陳情は実現しております。

 また、この陳情に先立って札幌市長および札幌市教育委員会に提出した「5項目の要望書」について、Aの「学校教室を主とする施設の提供」は上記内容と同様に実現しております。

 その他、4つの項目は一部の公的書類への「ひらがな」ふりがおこなわれましたが、引き続き要望していくことがらです。

 向陵中学校が利用できるようになり、学校やPTA、そして学区内の町内会と交流し遠友塾の授業内容を知ってもらいたいこと。

 中学校では、1年生全員に道徳の授業を使って、NHKのTV放映をしてくれ、その感想が寄せられている。この感想に遠友塾受講生はお礼の返事を書いていること。今年の文化祭では、PTAの会場を使わせてくれ、遠友塾の紹介コーナーを設けること。町内会の役員が「つくる会」の会員になってくれていること。これらの交流が少しづつでも進んでいること。

さらに、授業内容を充実するための時間数の増加、現行の国語、数学、英語、社会の科目数を増やしていきたいこと。札幌市の広報などで遠友塾の授業紹介や入学募集をおこなってもらいたいこと。それらのために遠友塾の授業を札幌市との「共同事業」にすることができないか。

 そうして、この共同事業は北九州市ですでに取り組まれております。

 

公立夜間中学の開設など、これまでおこなってきたそれらの要望経緯を知ってもらうため、札幌市議会各会派の政審会や文教委員などの議員と話し合いをもちました。また、来年4月の統一地方選にむけ、「夜間中学への支援」という文言を政策にいれてもらえないか、要請をしております。


 8月3日(火)午後1時

民主党14議員(政審会会長桑原、長谷川、篠田、小野、大島、湊谷、川口谷、山口、三宅、宝本、奥村、佐藤、猪熊、小川、峰廻、とんでん平)敬称略・順不同

 その議員の多くが授業見学に来ていただいており、また本州の夜間中学の視察もしていることから、「受業生の学びが真剣である。」「夜間中学生と昼間中学生との交流はよいことだ」「共同事業にして財政支援をはっきり要望に入れたらいい」「センター校の役割を担う公立夜間中学の開設は行政にとってハードルがすごく高い、共同事業一つに絞って要望したら」など、支援の言葉や助言をいただきました。


 同日午後3時

 市民ネット13名(伊藤、佐藤議員、石川、孰賀、立野、泉谷、青木、菱沼、下川原、横川、枝川、高橋などの運営委員、文教委員)敬称略・順不同

 各委員の親御さん2名が遠友塾の卒業生、お子さん1名が受講生であり、とても遠友塾についての理解がありました。

 「一人ひとりの実情に応じた授業をおこなってくれており、子どもも居心地が良いようで、毎週欠かさず授業に通っている」「このようなボランティア活動に行政の援助はとっても必要なことだ」と親身な支援の言葉が寄せられました。


 8月5日(木)午前11

 公明党7議員(涌井会長、本郷、青山、國安、阿知良、谷沢、芦原)敬称略・順不同

 これら議員も、授業見学や本州の夜間中学を視察しており、真剣に話を聞いてくれました。公立夜間中学に向けた調査、ボランティアに任せるのでなく行政が係わって」遠友塾の運営ができないか話に応じてくれました。

 大通高校を使った授業の検討などについて示唆に富む提言がされました。


 8月6日(金)午後1時

 自民党8議員(近藤政審会長、横山、細川、小嶋、笹出、宗形、五十嵐、佐々木)敬称略・順不同 

 政審会を始める前に上記説明の時間をいただきました。授業の見学にきていただいた方がおいででした。

 新渡戸稲造が開いた「遠友夜学校の理念を受け継いでいるのか」などの質問があり、好意をもって話に耳を傾けていただきました。


 これら各会派との話し合いの結果を、統一地方選挙での政策に反映してもらうため、次にどのようの要請をしたらよいか、選挙後に新たな陳情ないし要望を提出するための検討を加えていくことを話し合いました。


 また、市長と教育長とお会いしてこの結果の報告と共同事業について要望するため、日程調整をしてもらっています。


議題3について


 小樽で映画「こんばんは」の上映会を開催することができないかの検討。

 いま、1名の小樽の方が自主夜間中学に関心をもって、授業見学にきている。その方で自主夜間中学を立ち上げるのは難しいため、「こんばんは」上映を通じて開設準備の核になる人たちを募りたい。

 それに対し、何人かの核になる人がいて、その上映に集まってきた人たちの賛同をえて活動に加わってもらわなければ、その後の開設準備はうまく進まないのではとの意見もでました。


議題4について


 遠友塾の代表、副代表、広報係が、10日の宮の森町内会・自治会の集まりに出席し、遠友塾を紹介する文章を回覧させてもらえないか、その要望をしております。その場では、役員さんたちは興味深く聞いてくれ遠友塾に対する質問もだされ、回覧の了承を得たなどの報告がありました。

 9月から、文章の回覧が始まります。


次回会議

9月2日(木)午後6時半より

エルプラザ2階会議室