小林郁子議員:

 二つ目は、夜間中学についてです。


 病気や戦争などで学ぶことのできなかった人たちに、これまで17年間にわたり学びの場を提供している札幌遠友塾自主夜間中学があります。この塾のボランティア活動により運営される自主夜間中学を卒業した人は、今や253名に上ります。


 2000年の国勢調査によりますと、北海道には小学校未就学者が9600人いるとの結果が出ています。さまざまな事情で学ぶことのできなかったこうした人たちに学びの場を提供し、学ぶことの喜びを享受する機会を保障するこのような夜間中学の設立は、民間の自主的な力にのみまつべきものではなく、国、自治体の責務であると考えます。


 そこで1点目に、北海道におけるセンター校の役割を担う公立夜間中学の札幌市への設置要望にかかわり、札幌市において現在検討が行われていると聞いていますが、公立夜間中学の設置に対する道教委の考え方と、あわせて、札幌市に対してどのような対応を行っているのか、お伺いをいたします。