高橋教育長:

 道下議員のご質問にお答えいたします。

 はじめにいわゆる公立夜間中学の設置についてでございますが、公立中学夜間学級いわゆる公立夜間中学設置につきましては法令により設置者である市町村の権限により行うものとされており、全国的には8都府県において35校の市または区立の夜間中学が設置をされているところでございます。私といたしましては学齢期に様々な事情や病気等の理由によりまして義務教育未修了者の方がおられ、こうした方々の学ぶ機会が確保されることは大切な事と受け止めており、今後とも関係自治体から教育内容や教員の配置など公立夜間中学の設置に拘わる相談や問い合わせなどがあった場合には適切に対応していきたいと考えております。尚、そうした場合にありましても設置や運営にかかる経費につきましては既存の制度活用を含め基本的には市町村において措置されるべきものと考えているところでございます。

 次に自主的な学習活動についてでございますが道内でいわゆる自主夜間中学として活動を行っている団体は札幌市、旭川市、函館市、釧路市における4団体でございまして、それぞれ10代から80代までの幅広い年齢層を対象といたしまして国語、数学、英語など自主的な学習活動が行われていると承知をしているところでございます。道教委といたしましてはこれまでも地域の皆様の様々な学習ニーズに対応して学校開放の促進や民間教育事業者などと連携して学習機会の提供などに努めますとともに市町村に対して学校施設などの有効活用について働きかけを行ってきたところでございます。今後ともこうした取り組みにより市町村等と十分に連携をはかりながら地域の皆様の自主的な学習活動が広がり、より多くの方々に学ぶ機会が適切に提供されるよう生涯学習のいっそうの振興に努めて参りたいと考えております。