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小林郁子議員 高橋はるみ知事 吉田洋一教育長

 民主党の小林郁子議員が夜間中学に関する北海道の姿勢に対して質問をしました。答弁は吉田洋一教育長からなされました。残念ながら高橋はるみ知事からは直接の答弁はなされませんでした。全く関心がないのか、ダムと北電の緊急停止の件で頭がいっぱいなのかは分かりませんが、気落ちせずに頑張りましょう。(管理人)

北海道議会2007年第3回定例会議事録より
質疑の様子を音声にて聴くことが出来ます。

 9月20日に開かれた道議会で、小林郁子議員(民主党・道民連合)が公立夜間中学設置など教育問題で一般質問しました。傍聴した模様をお知らせします。
 傍聴人は約60人で、遠友塾からは受講生9人ほかスタッフや関係者を合わせ28人が傍聴しました。(白倉さんは29人とされていますが、名簿中冨田真寿さんが欠席ですので28人です)

 小林委員は障害を持った子どもたちの特別支援教育の理念を質し、今回図られた高等養護学校の定員拡大だけでは不十分であると指摘、普通学校での受け入れ体制を求めました。有朋高校の跡地利用の総合盲学校計画についても、総合的な特別支援が必要としました。

 また公立の夜間中学設置について、義務教育未修学の人たちが道内に9500人もいるとされ、現在、民間の札幌遠友塾が学ぶ場を提供しているが、本来は自治体の責務であると指摘したうえで、@札幌市から公立のセンター校設置要望が出た場合の道、道教委としての考え方、対応はA札幌遠友塾はもとより、旭川でも設立準備の動きがある。学ぶための施設や財政での支援をすべきではないか―と質しました。

 これに対して吉田洋一教育長は特別支援の理念として、一人ひとりの障害に合った専門的できめ細かい教育をすること。できるだけ身近なところで支援を考えている。高校における支援については、一定の学力を備えている必要があり、校長が生徒や保護者、中学校と協議して判断している。すべて校内委員会がコーディネーターとして支援を図っている。今後も、一人ひとりの状況に応じて一層きめ細かく対応していく。(盲学校の件については聞きそびれました)。

 公立夜間中学は、2部授業の実施のことで市町村が道へ届け出ることになっている。道教委としては市教委と情報交換に務めており、こうした相談があったら必要な助言、指導をしていく。空き教室の問題では、地域の学習ニーズが高まっている折、市町村の学校などと協議しながら、公共施設の有効活用として開放を考えていく。社会教育の一環としてやっていく ―と、木で鼻をくくったような答弁で終わりました。

 小林議員は再質問で答弁保留を通告し、特別支援教育では間口の拡大だけではおぼつかない、普通校の活用を図れ。有朋高校跡地利用では利用者と協議の場を設けよ。屯田の新校舎では不便で通えなくなった人たちがいる事を踏まえ、サテライト校の機能を持たせよ。夜間中学の問題では、日弁連が教育を受ける権利の侵害と申し立てている通りであり、自主夜間中学には積極的に支援して行くべきだと、行政に強く訴えました。

※飛び飛びのメモでつながらないところも多々。皆さんの訂正、修正をよろしく。質問と答弁書が手に入ればいいのですが、とりあえず現段階ではこれくらいで…。(丸山)