「北海道に夜間中学をつくる会」は6月21日(土)にエルプラザで第16回事務局会議を開きました。
出席者:
工藤共同代表、清水事務局長、泉事務局次長、飯塚、溝口、井上(嘉)、井上(美)、井上(大)、工藤(朱)、白倉、森、境、佐々木、丸山、境、佐々木
議題はつぎの通りです。
6月4日に行われた、空き教室利用実現へ向けた三者協議(つくる会・札幌遠友塾、当該学校長、市教委)を行うための札幌市教育委員会窓口との事務折衝の報告。
6月5日に行われた、札教組への空き教室実態調査(市教委回答の17校)のお願いの報告。
4月に入れ替わった札幌市議会文教委員へ再度の支援要請をおこなうために6月13日に自民党の近藤和雄委員に協力要請をしました。
その報告を受けての今後の具体的活動について。
市教委との事務折衝には、清水事務局長と泉事務局次長が当たっており、泉から以下の報告がなされました。
1, 市教委側は中主査、伊藤社会教育担当係長が対応されました。先の回答(5月15日)についての内容を再確認しました。
空き教室調査に当たっては、「つくる会・札幌遠友塾」の要望を「継続的に4教室から7教室を週1回使用する(いわゆる専用)ものと受け止め、この条件を満たすものを探した。
調査した全ての学校に、自主夜間中学の授業に利用することの説明は行っていない。
星園高校については2年後廃校になり、市教委から市民まちづくり局企画部調整課に所管が移るので要望に添えないと考えた。
市教委は、3月末までに回答するとしたのは、教室使用についての判断ではなく、状況調査した19校の空き教室の結果だけの報告と考えていた。−−−この点に関しては「北海道に夜間中学をつくる会」は別の認識を持っています。
2, 「つくる会」の当面の要望として再度以下の事項を提示しました。
週1回の夜間、通年を通して4クラスの授業ができるスペースを借りたい。普通教室にこだわらないし、時には同じ学校内でスペースを移動することも受け入れる。
三者(学校長、市教委とわたしたち)で協議する対象として、第1希望は星園高校(期限付きであっても)、第2に大通高校(新校舎での対応も含め)を挙げました。その後、引き続き、市教委が状況調査した他の17校へも対象を広げたい。
3, 話し合いの中で、市教委側はつぎのような姿勢を示しました。
学校施設の使用に関し、管理規則に従えば、学校長裁量からはみ出すものもあり、市教委総務部管理課の権限もある。
学校長と話し合い進めるにしても、市教委側で管理課との調整問題が出てくる可能性が強い。その線引きがどうなるかは精査する。
市教委としては努力するが、学校長と直接に話し合いが進められるかの確約はできない。
−−「北海道に夜間中学をつくる会」は上記の発言を5月15日の岩井生涯学習推進課長の発言からの後退・変更と考えています。
上記の報告を受けて「北海道に夜間中学をつくる会」は
今後、「5項目の要望」についての話し合いは、その内容に認識の食い違いを生じないよう、当会の窓口も事務局に一本化することにしました。
また、市教委側は「定期外でも窓口に来てくれるのであれば、いつでも対応する」と約束してくれました。
丸山が以下の通り報告しました。
札教組井上委員長と矢崎書記長が対応してくれました。
井上委員長は空き教室について、多目的教室やこころの教室などへの転用や、中心部は一時の人口ドーナッツ化と逆現象が起きており、利用するのは厳しいとの認識を述べました。
空き教室の実態調査を要望したことに対して、札教組としては、市教委が状況調査をした学校への聞き取りなど側面からの協力を約束してくれました。
公立夜間中学の設置を札教組の運動方針とするよう要望したことに対しては、執行部での検討が必要で、盛るとしても来年度の検討事項となると答えました。
丸山が以下の通り報告しました。
近藤委員は、空き教室がないというのはおかしい。地域でパソコン教室に借りたり、祭りの練習や収穫祭などで施設を借りたりしている。校長判断でできること。これは市教委を介する問題ではない。校長に個別折衝すべきことだと思う、と述べました。
また、継続審議になっている「つくる会」の陳情について、廃案にならないよう何とか動かないと、と協力姿勢を見せてくれました。
飯塚の補足
札教組との話し合いにおいて、わたしたちは空き教室の実態調査と公立夜間中学設置を運動方針にするよう2つを要望した。
工藤代表は、
「九州の例をみても、教職員の参加がなければ前に進めないのが実情だが、夜間中学を知らない先生が多い。まず、知ってもらう活動をできないか」と述べました。
−−上記の報告を受けて、今後の取り組みとして
札教組や北教組、市高教組などに夜間中学を知ってもらう活動を進めることにしました。具体的には、北教組委員長など役員が替わっているので、あいさつと合わせて支援要請をしていく。例えば大会などで、夜間中学を紹介する時間を作ってもらったり、集まりの時にビデオ上映をしてもらうなど、働きかけていきます。
また、文教委員会で継続審査となっている陳情について、再度審査を行うよう働きかける。そのため、当会としては従来通り全会派の支援を求め、新文教委員を中心にあらためて5項目要望や活動の趣旨を説明し、協力をお願いして行くことにしました。